こんな強い台風、信じられない状態・・・です。

今回の台風7号の前日に台風8号が来ていました。 その台風8号は小さい規模だったものの、けっこう風も強く、 近鉄も富洲原駅(川越町)から以南の四日市部分が止まったほどでした。

堤防は閉められる。天ヵ須賀新町。
天カ須賀新町方面。9/22 13:00
でも、それどころではありませんでした・・・。 台風7号はどちらかというと風台風でした。約40年前に来た伊勢湾台風は
海は荒れる。富田一色町。
富田港、大遠会館前。9/22 13:00
雨台風で、洪水でいろんな被害が起きました。でも、伊勢湾台風に 匹敵することなんてないだろうと誰もが思っていました。

んが、なんですか、あの強い風!!
雨戸を閉めないと、絶対窓は割れる!!って言うほど。 四日市での最大瞬間風速は、49.4m、伊勢湾台風に匹敵する強さでした。 ジャスコサンリバー店では、ドアのガラスが割れて 怪我があった話もありました。
それに、木は倒れまくりました。
松の葉がとびまわる
台風直後。9/22 16:00
博物館前の中央通りの木も折れていましたし、住吉町の参議院議員事務所前の 大きな松の木も根こそぎ折れました。 ほか、ある小学校の窓が割れたり、門が飛んだり、 看板がはがれたり・・・。
木の枝も桶も飛んでくる
台風直後。9/22 16:00
それに、瓦もたくさん飛んで、はがれている家もいくつか見かけます。 また、信号の向きが風で変えられていたり、 カーブミラーや標識も曲がってしまっていたりもしています。

しかし、それだけが恐ろしかったのではありません。
その強い風と、途中からの強い雨などいろいろによるものの被害です。
まずは、交通機関の麻痺
近鉄名古屋線は全線不通になり、JR関西本線も不通、 もちろん、三岐鉄道、近鉄湯の山線・八王子線・内部線・北勢線・養老線もストップ。 そして、東名阪自動車道などの通行止め。
夕焼けの中で片付け
夕焼け空に・・・。9/22 17:00
それよりもみんなが困ったのは、やはり「停電」
何度か切れたりついたりしているうちに、午後3時前後に切れて、 もう、ぜんぜん付かなくなりました。 雨戸も開けれないから、暗い家の中を、ろうそくや懐中電灯などを捜して・・・。

台風が過ぎ去って、夕焼けも見れましたが、外にはごみの山。
みんなが家の外をホウキで掃く姿が見られました。 そんななか、停電は続きます。そう、信号も停電なのです。
1号線も停電。
R1、富洲原駅口。9/23 14:00
大きな交差点でも、交通整理の人(警官)は、いません。 いつまでたっても交差点を通過できない車・人が列になったりもしていました。
でも、復旧しない電気。
中部電力も、ほとんどが停電で、四日市営業所に電話しようとしても、 「現在、混み合っています」のチケットピア状態。
この停電は、早いところでは、夜になってから復旧し出したようですが、 だいたいは、夜、ローソクや懐中電灯の中で、テレビも見れない、お風呂も入れない、 アイスクリームは溶ける・・・の状態で、寝るしかなく、寝た人が多かったようです。
ほんとうに、電気がないと、やることがないのです!!
翌日もまだ停電
停電、川越町天神町。9/23 15:00
翌日になり、まだ停電が続くところも多く、 富洲原駅周辺(川越町)や、富田一色町、天ヵ須賀の一部、また、大安町や菰野町方面でも 23日の夕方まで、停電のままでした。
ほんと、みんなが、電気のありがたみを知ると共に、 復旧の難しさを痛感しました。
しかし、停電中の市内では、夜には天の川が見れましたよ・・・。

停電だったから、22日は、ほぼすべての店やコンビニは休業。 電池も買いに行けない状態で、 翌日の23日になってみると、単1電池は、まっさきにすべての店で 売り切れていました。
やはり、日ごろから、電池など、買い揃えておくべきですね。

もう一つ困ったのが、電話でした。
いま、一般家庭のは、電気に頼り切った電話もけっこうあるため、 呼び出されても呼び出し音がならない、逆に、かけることも出来ない電話があるです。 FAXなんてもってのほかです。 その上、災害時でしたから、公衆電話(コインのみ)でも、混線状態で、 つながらない状態でした。 携帯電話でも、かけれるはずなのですが、みんなが使っているのか、それとも アンテナが悪いのか、どこの携帯電話会社も、つながらない状態が続いたようです。 ポケベルは、快調でした・・・。ただ、ポケベルも、センターが混み合って、 ずっと電話中だったようです。
ということで、停電になっても呼び出す電話にすべきですね・・・。 もちろん、コードレスは、使えません。

などと、たくさん教訓の残った台風7号の爪痕でした・・・。

四日市市北部
木の枝の変化、使用前後。
ジャスコサンリバー店
サンリバーのドアが割れて怪我人も。川越
奥は都ホテル
博物館前の道路の楠も根こそぎ。
桑名郡木曾岬町
R23の標識も。木曾岬
菰野町神森
屋根は青いビニール。菰野
川越町の員弁川寸前
R1のカレー屋の看板。川越
サンリバー前のパチンコ屋
R1沿い、パチンコの門も。川越
川越町朝明川近く
R1、40km制限標識ずれてる。川越
ギガスカンサイ近く、養三石油前
R1沿いの看板。朝日
桑名郡木曾岬町
傾いている道路標識。木曾岬
四日市市霞ケ浦R23上り沿い
倒された木。霞ケ浦R23
四日市市富洲原地区、屋根はけっこうもう修復されたみたい
青いビニールシートも多い。富洲原
四日市市東富田町
倒された小屋も。富田

9月30日〜10月1日夜まで、画像がいくつかしか見られない状態でした。 申し分けありませんでした。
また、今回の台風の瞬間最大風速(49.4m)が、伊勢湾台風の記録を超したと 記述していましたが、調べたところ、伊勢湾台風の瞬間最大風速は53mで、 伊勢湾台風の方が微妙に大きいことが判明しました。



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M.Masahiro